「諸概念の迷宮(Things got frantic)」用語集

本編で頻繁に使うロジックと関連用語のまとめ。

2020-01-01から1年間の記事一覧

【「諸概念の迷宮」用語集】「フェニキア人発祥の地」ビブロスの興亡

ウガリット同様、その繁栄がエジプト新王国時代(紀元前1570年頃~紀元前1070年頃)はおろかヒクソス時代(紀元前17世紀~紀元前16世紀)より遡る古代交易都市。

【「諸概念の迷宮」用語集】「青銅器時代の古代交易都市」ウガリットの興亡

一般に東方セム系集団(アッカド人、南部バビロニア人、北部アッシリア人)でなく北西セム系集団(カナン諸族、ウガリット人、アラム人)が建てた国といわれてます。 ウガリット(ウガリット語: 𐎜𐎂𐎗𐎚 ugrt [ugaritu]、英: Ugarit) 地中海東岸、現在のシリア…

【「諸概念の迷宮」用語集】アッシリアの興亡

初めてシュメールを統一したアッカド帝国(紀元前2334年~紀元前2154年)も、シュメール人が建てた後継のウル第3王朝(紀元前2112年~2004年)も滅ぶとアモル人王朝が乱立したイシン・ラルサ時代(紀元前2004年頃~紀元前1750年頃)となり、北部アッシリアと南部バビ…

【「諸概念の迷宮」用語集】青銅時代の古代都市アララハ と鉄器時代の港湾都市アル・ミナ

アムル人王朝が乱立したイシン・ラルサ時代(紀元前2004年頃~紀元前1750年頃)にアムル人が建設したかシュメール人より乗っ取った古代都市。ヒッタイトによって紀元前17世紀終盤に一旦滅ぼされ、1世紀後に再建されるも紀元前14世紀に改めて併合された。「紀元…

【「諸概念の迷宮」用語集】「古代ギリシャの中小都市国家」フォキスの興亡

古代中小国家の悲哀。それは大国と関連する断片的情報(しかも大国の記録上の都合を受け、極端に偏向した内容)しか後世に伝わらない事… ギリシア伝説で,ヘルメス神の子。アテナイ王エレクテウスの娘プロクリス(Prokris)の夫。ポキスの王子であったとも。 …

【「諸概念の迷宮」用語集】「シュメール人都市国家」エブラの興亡

紀元前3千年紀後半(およそ紀元前2400年~紀元前2240年)に最初の繁栄を迎えるもアッカド帝国によるシュメール統一事業の最中に一旦滅ぼされる。 後にアモリ人が再建するもヒッタイトに再度滅ぼされる(紀元前2000年頃再建。最盛期紀元前1850年頃~紀元前1650年/1…

【「諸概念の迷宮」用語集】カルディア人とは一体何者だったのか?

アモリ人、カッシート人に続く「バビロニア文明に完全帰依してしまった人々」。 何故かギリシャ人は彼らを「最初からのバビロニア先住民」と考えました。

【「諸概念の迷宮」用語集】カッシート人とは一体何者だったのか?

アモリ人に続く「バビロニア文明に完全帰依してしまった人々」。

【「諸概念の迷宮」用語集】エラム人とは一体何者だったのか?

インダス文明とメソポタミア文明の橋渡しをしたとされる民族。

【「諸概念の迷宮」用語集】ヒッタイトとは何だったのか?

ヒッタイト(Hittites, 紀元前16世紀~紀元前1180年) インド・ヨーロッパ語族のヒッタイト語を話し、紀元前15世紀頃アナトリア半島に王国を築いた民族、またはこの民族が建国したヒッタイト帝国(王国とも)を指す。なお、民族としてのヒッタイトは、ヒッタ…

【「諸概念の迷宮」用語集】ヒクソスがもたらした「戦車」、ヒッタイトがもたらした「車輪」

エジプトの戦車は、シリア・パレスチナ地方からやって来たヒクソス人によって伝えられ、すぐに主要兵器として使われるようになりました。 エジプトの戦車の特徴 2頭引きの2人乗り。4本(後に6本)スポークで小型の車輪が特徴。 軽量化されており、とにかくスピ…

【「諸概念の迷宮」用語集】アモリ人の興亡

お手本はシュメール人のこれ辺り。

【「諸概念の迷宮」用語集】カッパドキア(Cappadocia)は地名や集団名というよりある種の概念?

カッパドキア(Cappadocia)は地名や集団名というよりある種の概念? カッパドキアのカルスト状の山

【「諸概念の迷宮」用語集】「中央アジアの十字路」としてのソグディアナ

どうしてこんな国が成立したのでしょう?

【「諸概念の迷宮」用語集】マウリア朝が「1周目」クシャーン朝が「2周目」?

マウリヤ朝とクシャーナ朝はどちらも仏教保護の文脈で語られる事が多いので混同されがちですが、同じインド史上の王朝であっても違いがかなりあるのです。

【「諸概念の迷宮」用語集】「古代エジプト王朝におけるドーリア人商圏の交易拠点」ナウクラティス

ナウクラティス(希Ναύκρατις)は、古代エジプトのナイル川デルタの西端にあった都市で、河口および後のアレクサンドリアから南東に72kmほどの位置にあった。 古代ギリシアのエジプトにおける初期の植民都市であり、ギリシアとエジプトの美術・文化交流にと…

【「諸か概念の迷宮」用語集】ヌビアは「黒人文明発祥の地」?

スーダン スーダンの語源は,古代エジプト人が「黒人の国」と呼んだことに由来する。古代ギリシアではスーダンのことを「太陽が昇り,また沈む国」と呼び,「スーダンに住む人々は,太陽の恵で肌が黒くなった。」という言い伝えがあったという。 ちなみに,…

【「諸概念の迷宮」用語集】「バビロニアに居残り続けるユダヤ人」の謎?

「最初の殉教者」ステファノ(?~35年/36年頃没)に至る話…

【「諸概念の迷宮」用語集】エルサレムのユダヤ人

「最初の殉教者」ステファノ(?~35年/36年頃没)に至る話…

【「諸概念の迷宮」用語集】エジプトのユダヤ人

「最初の殉教者」ステファノ(?~35年/36年頃没)に至る話…

【「諸概念の迷宮」用語集】テッサロニキの興亡

テッサロニキ(希Θεσσαλονίκη、羅Thessaloniki)またはテサロニカ (Thessalonica)は歴史的にはサロニカ(Salonica)の名で知られたギリシャ都市。テサロニキ・セサロニキとも表記する。ギリシア北部,エーゲ海のテルメ湾に臨む港市。

【「諸概念の迷宮」用語集】エウボイア島に残された「紀元前1200年のカタストロフ」からの復興の痕跡

「紀元前1200年のカタストロフ」からの復興過程では、ギリシャにおいてクレタ島に次いで大きな島であるエウボイア島にあったカルキス(ハルキダ)もまた重要な交易拠点として機能したのです。アテナイ側の勝利に終わったマラトンの戦い(紀元前490年)における…

【「諸概念の迷宮」用語集】古代キレネの興亡

「ポカイア人商圏」同様、歴史的言及から黙殺されているのがクレタ島経由でギリシャ人が到達したアフリカ北岸のキュレナイカ地方の古代キレネ(Cirene、現在はリビアに無人の遺跡群を残すのみのシャッハト近郊)です。

【「諸概念の迷宮」用語集】都市国家コリントの興亡

紀元前地中海における商圏の争奪戦をまとめてみます。 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f4/AntikeGriechen1.jpg/1024px-AntikeGriechen1.jpg ①「紀元前1200年のカタストロフ」の結果、オリエント世界から大国の影響力が消失するとフ…

【「諸概念の迷宮」用語集】世界市民主義(CosmopolitanIism)

全世界の人々を自分の同胞ととらえる思想。世界市民主義・世界主義とも。これに賛同する人々をコスモポリタン(訳語は地球市民)と呼び、その起源を遡るとアレキサンダー大王の東征(紀元前334年~紀元前324年)とそれに続いたディアドコイ戦争(後継者戦争, 紀…

【「諸概念の迷宮」用語集】「ポカイア人の興亡」

ヘロドトスが「最初の航洋ギリシャ人」と評したギリシャ人集団。紀元前7世紀以降リュディアやアケメネス朝ペルシャの影響が強まったアナトリア半島沿岸から逃れてアドリア海沿岸部を伝い、エレアを中心とするイタリア半島南部、コルシカ島アレリア、マッサリ…

【「諸概念の迷宮」用語集】「鈍いアイオリス人国家」テーバイの興亡

ギリシャ人の源流となった三大集団の一つアイオリス人の建設した都市国家の代表格。 一般にアイオリス人はドナウ川流域からキエフでドヴィナ川からドニエプル川へ乗り継ぐルートで黒海沿岸に移住し、ギリシャのテッサリア中部やボイオティア地方やレスボス島…

【「諸概念の迷宮」用語集】「都市国家アテナイの興亡」

通史として一般に広まってるのはこんな感じ。 紀元前7世紀以降、アナトリア半島(トルコ)沿岸部のギリシャ人植民地はシロ・ヒッタイト諸国末裔のリュディア王国(古希Λυδία、英Lydia=リディア, 紀元前7世紀~紀元前547年)や、その所領を併合したアケメネス朝…

【英国史を振り回した外国人妖姫列伝】マティルダ皇后(Empress Matilda、 1102年〜1167年)

マティルダ皇后(Empress Matilda、 1102年〜1167年) イングランド王ヘンリー1世とその王妃たるスコットランド王マルカム3世の娘マティルダとの間に生まれた王女。 ここでまさかのスコットランド王マクベス(在位1040年~1057年)乱入…そういえばこの人もしっ…

【英国史を振り回した外国人妖姫列伝】エマ・オブ・ノーマンディー(Emma of Normandy、 985年頃〜1052年)

ノルマンディー公リシャール1世の娘エンマ(Emma of Normandy、 985年頃〜1052年) 「ノルマンの宝石」と呼ばれるほどの美女で、イングランド王エゼルレッド2世(在位978年〜1013年,1014年〜1016年)の未亡人として北海三国王クヌート大王(イングランド王10…