「諸概念の迷宮(Things got frantic)」用語集

本編で頻繁に使うロジックと関連用語のまとめ。

【「諸概念の迷宮」用語集】中国神仙思想の起源と、その「欧米への伝播」

出発点は老荘思想における「神仙境」のイメージの起源。

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  • 前漢紀元前206年〜紀元後8年)の始元6年紀元前81年)に当時の朝廷で繰り広げられた「塩鉄会議塩や鉄の専売制などを巡る討論会)」を後日、桓寛が60篇の書物にまとめた「塩鉄論」においては中央政権側の立場を代弁する黄老思想家や法家と地方豪族の立場を代弁する儒家が対等に争っている。

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  • 後漢25年〜220年)は逆に儒教地方分権の正当化に利用する在地豪族達の全盛期となったが、黄巾の乱184年〜192年)や北方遊牧民の影響力増大といった国家レベルの危機に対応出来ず、かえって治安悪化に備えるべく各地豪族が軍閥化して群雄割拠の時代が始まる事になった。

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  • その一方で知識人を含む多くの民が難を避けて荊州揚州益州交州といった江南四川の辺境地域に移住。これらの地域の文化水準の向上と開発を促して南北朝時代439年〜589年)が準備される展開となる。

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【「諸概念の迷宮」用語集】日本史における「青銅器時代の金属材料調達問題」について。

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実は日本の青銅時代(すなわち銅鏡, 銅鐸, 銅矛, 銅戈, 銅剣, 銅釧(どうくしろ)などが祭祀の道具や在地有力者の威信材として有用活用されていた紀元前1世紀~紀元後2世紀)の研究も同じ問題を抱えており、とりあえず最初期には青銅のインゴットそのものを輸入していたものの、銅の国産化が進むにつれ(これから青銅を生み出すのに欠かせない)錫をどうやって調達していたのかについて定説がないのです。

2018.06.27 松帆銅鐸の原料産地が判明 

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【「諸概念の迷宮」用語集】オリエント史における「青銅器時代の金属材料調達問題」について。

無論今日なお「紀元前1200年のカタストロフ」が実際にどうして起こったかまでは不明のままですが、どうしてそういう展開になったか推測する材料自体は充実しつつある気がしています。

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【「諸概念の迷宮」用語集】米国の「東海岸」「西海岸」「その他」

その是非はともかくアメリカ文化史はその文化的枠組み上「東海岸文化と西海岸文化のFusion」を重視するのです。

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【「諸概念の迷宮」用語集】ニューロマ(The New Romantic movement )とパンク(The Punk movement )

とりあえずこれも自分の音楽観を巡る主観的時間の積み重ね方を確認する旅の一つ。例えばこれまで、以下の様な分類をあまり意識してこなかったのですが…

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【「諸概念の迷宮」用語集】欧州中世における「ロマネスク時代(10世紀~12世紀)」について。

ロマネスク時代
(Romanesque Age, 10世紀~12世紀)

当時の時代的キーワードは「多様性の統一」だったとも。歴史の表舞台に「ノルマン人」が現れ、そして消えていった 時期。欧州建築史上のロマネスク運動はアストゥリアス地方イングランドに発祥し(ノルマンディ地方に興って各現地における先住民の伝統儀礼を大胆に取り組み続ける事でキリスト教による全ヨーロッパ人への精神支配を完成させ様と試みたクリューニュー修道会運動や(ブルゴーニュの中心地ディジョンに興って元来修道院が有していた開拓者精神に回帰しようとした)シトー修道会運動を中心に後世歴史家が「フランチャイズ方式」と揶揄する画一性を備えつつ広域展開。欧州の伝統的中世区分では中世前期末期から中世盛期(10世紀~13世紀)前半に該当する。

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【「諸概念の迷宮」用語集】欧州中世における「建築史上の暗黒時代(8世紀~10世紀)」について。

建築史上の暗黒時代
(The Dark Age of Architectural History, 8世紀~10世紀)

欧州の伝統的中世区分では、ほぼ(古代末期を除去した)中世前期に該当。当時の欧州文化圏は木造建築中心で後世に代表的建築物が残されず、かつ利用可能な文字史料も限られる為当時の建築様式の復元が殆ど不可能とされている。

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