「諸概念の迷宮(Things got frantic)」用語集

本編で頻繁に使うロジックと関連用語のまとめ。

【指数・対数関数】【三角関数】【複素数座標系】【オイラーの原始量】円盤から全球への推移が示唆する人類史?

オイラーの等式e^iπ=-1オイラーの公式e^Θi=cos(Θ)+sin(Θ)iの狭間…
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この時、ほんの一瞬だけその実像を垣間見せる「オイラーの原始量Euler's primitive sweep)=観測原点をすっぽり包む全球型スクリーン」…

その大源流こそ目と視覚情報を処理する脊椎」を備えた左右相称動物(Bilateria、カニやエビの様な節足動物の先祖筋)が、動きの鈍重な放射相称動物(Radiata、ウニやクラゲやイソギンチャクの類)からはっきりと分化したカンブリア爆発期(約5億4200万年前〜約4億8830万年前)まで遡るものの、この時オイラーの原始量が見せる円盤」から「全球」への遷移は、人類の空間認識能力の拡大に対応しているとも見て取れるのです。

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①N(分割数)=1の時、観察対象の広がり(Expanse)、すなわち観測原点「」からの視界(Perspective)は、とりあえず観測原点「」から距離「」先で任意の観測点と接する「半径πの円盤」と映る。これはまさに古代メソポタミア地方(チグリス・ユーフラテス川流域)や、エジプト王朝(ナイル川流域)やフェニキア人交易圏(地中海・黒海沿岸全域)や、ギリシャ人植民圏(ギリシャ半島中心にアナトリア半島イタリア半島や南仏まで含む)や、古代ローマ帝国地中海・黒海沿岸に加え中東進出を企てる)や、イスラム文化圏といった地中海沿岸地域を「文明圏」とし、これを「未開人が跋扈する辺境地帯」や「大海の向こう側にある世界の果て絶えず滝の様に海水が流れ続けており、その向こう側で大海蛇(Giant Sea Serpent)が獲物が落ちてくるのを待ってる)」を同心円状に配置した正距方位図法azimuthal equidistant projection)めいた古代地図の背後にあった地理感覚そのもの。

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②Nが増大するにつれ、それは急速に観測原点「」を観察対象「」を中心に覆わんとする半球へと成長を遂げていく。実際には「半球」というより「3/4球」という感じ。そもそも複利計算式(1+1/N)^Nがベースになってるくらいだから、出足の伸びは物凄くグイグイ迫ってくる。かくして大航海時代以降「人類未踏の地」は急速に縮退し、20世紀に入ると南極やチョモランマ山渓、さらには深海や宇宙といった僻地に限定されるまでに至る。

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③Nが十分に増大すると、それは観測原点「」を覆う全球としか映らなくなるが、それでもなお決して極限値−1」に到達する事はない。かくして「人類の認識可能範囲外を跋扈する絶対他者」は海底で眠る巨大怪獣や流星に付着して地球に到達する流行病、不可視の次元より襲来するフランク・ベルナップ・ロング「ティンダロスの猟犬The Hounds of Tindalos、1929年)」における使役動物、さらには電波や放射能の類似物といった特殊な形態でしか存在し得なくなる。

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胎生生物は胎内で自らの進化過程を繰り返す」といいますが、あくまでそれぞれの生物の進化時点が最終到達地点になるという話ですね。