「諸概念の迷宮(Things got frantic)」用語集

本編で頻繁に使うロジックと関連用語のまとめ。

【考証】「Poser」時代からあるProp問題

Poser全盛期(2000年代)に浮上した「(身体操作に連動する)衣類や髪の毛と、連動しない小物(prop)をどう区分けするか?」問題はいまだに未解決のままです。

それでもこの辺りそれなりには解決済みに見せ掛けてくるのが大規模言語モデル(LLM)の剛腕というもの。実際その方法論は「必要に応じて特定のルーツが抽出できない場合にもそれなりには有望な一般解」とでも呼ぶしかない優秀さ。

以下エロ注意…

煩雑化してきたので収録内容をToken分解し、とりあえず「マクガフィン的意味分布」という観点から「大道具」「小道具」のカテゴリーに大分してみました。まだ設置1日目ですから、正直いって内容はみるに耐えないほど雑。

マクガフィン」概念の説明はこちら。

【2023年12月15日】

実際、試してみると案外難しいものです。

  • 人間が身に付けている衣類や装身具は、概ねそのままの状態、あるいは取り外して「小道具」として扱う事が出来る。
  • 食器や配膳具や調理具といった「小道具」は原則としてキッチンや食卓といった「舞台」に下属する。
  • 「小道具」としての寝具は原則としてベットルームという「舞台」に下属する。
  • 一方楽器、特にエレキ楽器はそれ単体で持ち歩くと小道具だが、本番では録音スタジオやライブハウスやホームスタジオといった「舞台」に下属する音響機材と組み合わせて使うし、それ以外に「小道具的/大道具的」に持ち運べる練習用の小型アンプや小型スピーカーも存在する(車があると便利)。
  • 「大道具」の代表格たる乗物も、取り外したキーなどは「小道具」となる。

人間はこうした事象についてあらかじめ完成した分類基準を備えている訳ではなく、その場その場の状況に合わせて「それなりに有効な分類」を生成して利用してる訳ですね。まさしくヴィントゲンシュタインいうところの「言語ゲーム」の世界じゃありませんか。

言語とはこの様に生活の各局面で恣意的に用いられながら、次第に「安定した共用部」を拡張していきます。「解像度が低くても困らない領域」がそのまま放置される一方で、「精緻なコミュニケーションが必要とされる領域」の解像度が必要にして十分なだけ引き上げられる結果「エスキモーの言葉が雪について豊富な表現力を誇る様に、日本人はマグロの発育段階を細かく呼び分ける」段階を迎える訳です。いわゆる「サピア」・ウォーフの言葉の網」理論。

実際にこうして「設置」してみると、とにかく最初は「とりあえず漂流物を想定したオーダーで回収する事」が最優先課題となるので河川にゴミ回収ネットを仕掛けて様子を見てる気分になります。「網」は「網」でもゴミ回収ネット…

そんな感じで以下続報。