その是非はともかくアメリカ文化史はその文化的枠組み上「東海岸文化と西海岸文化のFusion」を重視するのです。
続きを読む【用語集】ニューロマ(The New Romantic movement )とパンク(The Punk movement )⑤1980年代中盤以降の「世代交代」
とりあえずこれも自分の音楽観を巡る主観的時間の積み重ね方を確認する旅の一つ。
続きを読む【欧州歴史区分】欧州中世における「ロマネスク時代(10世紀~12世紀)」について。
欧州において「ノルマン的なるもの」が単なるヴァイキング行為(北欧諸族による略奪遠征)の主体でなく欧州文明の基底を為した何かとしてノスタルジックに振り返られる場合、それは概ねロマネスク(Romanesque)時代(10世紀〜12世紀)にノルマン貴族を中心とする(西ゴート王国末裔たる)アストゥリアス貴族や(ランゴバルト王国末裔たる)ロンバルディア貴族や(ブルグント王国末裔たる)ブルゴーニュ貴族の部族的紐帯が残した(エルサレム、ローマ、イベリア半島のサンティアゴ・デ・コンポステーラ)巡礼文化や(民間のアニミズム信仰を積極的に取り入れた)クリューニュー修道会運動や(日本でいうと修験道に近い僻地での修行に執着する)シトー修道会運動といった文化遺産を指します。
カール大帝のザクセン戦争(772年〜804年)を契機に北欧諸族の文明化が始まったが、それはハスカール(従士)制によって組織されたヴァイキング(北欧諸族による略奪遠征)の始まりでもあった。
- デーン人がグレートブリテン島を侵略しつつ祖国にノルウェー王国やデンマーク王国を開闢。マジャールを平らげたザクセン辺境伯がこうした北欧諸国も従えて神聖ローマ帝国皇帝に即位する。
- ノルマン人(ノルマンディ泊地に拠った集団)が(西フランク王国の王統カペー朝を継承した)フランス国王の家臣となる。
- イングランドとシチリアと中東で国王となってイスラム世界の技術を習得しつつ(西ゴート王国末裔たる)アストゥリアス貴族や(ランゴバルト王国末裔たる)ロンバルディア貴族や(ブルグント王国末裔たる)ブルゴーニュ貴族と(民間のアニミズム信仰を積極的に取り入れた)クリューニュー修道会運動や(日本でいうと修験道に近い僻地での修行に執着する)シトー修道会運動を起こす。
- ロシア平原に進出したヴァリャーグが冒険商人として東欧に都市国家群を建築したり黒海まで出て東ローマ帝国の傭兵になったりする。
とはいえ彼らの部族社会は文明化の過程で崩壊し、名家として残る事なく圧倒的多数を占める領民にただ飲み込まれてしまう。
それは(エルサレム、ローマ、イベリア半島のサンティアゴ・デ・コンポステーラを目的地とする)巡礼文化やイベリア半島におけるレコンキスタ運動(711年~1492年)が発展し、エルサレムに十字軍国家が建設された十字軍運動(11世紀末~13世紀末)が始まった時代でもあったのです。
続きを読む【「諸概念の迷宮」用語集】「ノルマン・コンクエスト」とは一体何だったのか?
案外日本の百科事典には統括的説明がなかったりします。
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