「諸概念の迷宮(Things got frantic)」用語集

本編で頻繁に使うロジックと関連用語のまとめ。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【「諸概念の迷宮」用語集】「十字軍国家」エルサレム王国

エルサレム王国(Regnum Hierosolimitanum, 1099年~1291年) - Wikipedia

【「諸概念の迷宮」用語集】「ヨーロッパ文明とイスラム文明の結節点」キプロス島

オリエントにおけるその歴史は、何と「紀元前1200年のカタストロフ」期まで遡り、しかも一般に「暗黒時代」といわれるこの時期からの(特にギリシャ人の)復興の最重要拠点になったと目されているのです。 先史時代から文明があったと考えられている。また、…

【「諸概念の迷宮」用語集】「十字軍国家」アンティオキア公国

その歴史自体はセレウコス朝(古希Αυτοκρατορία των Σελευκιδών、紀元前312年~紀元前63年)時代まで遡ります。

【「諸概念の迷宮」用語集】「十字軍国家」トリポリ伯国

トリポリ伯国(County of Tripoli, 1102年~1289年) - Wikipedia

【「諸概念の迷宮」用語集】「ゴシック時代(12世紀~16世紀)」を基礎付けるゴシック建築の変遷について。

西欧における建築様式史に添わせる形でロマネスク時代(10世紀~12世紀)に引き続いてゴシック時代(12世紀~16世紀)なる時代区分を設定するなら、まずは時間的に「(ロマネスク時代の影響が次第に絶えていく)前期(12世紀~13世紀中旬)」「(黒死病流行やその影…

【「諸概念の迷宮」用語集】「十字軍国家」エデッサ伯国と第2回十字軍(1147年~1148年)

最初に獲得された十字軍国家にして、最初に失われた十字軍国家。アルメニア系移民が多数在住するキキリアとセルジューク朝トルコ に挟まれており、元々難治の土地ではあったのです。その陥落が第2回十字軍(1147年~1148年)招聘の契機となりました。 エデッ…

【「諸概念の迷宮」用語集】イタリア経済学の伝統(主権国家から福祉国家へ)

「(十分な火力と機動力を備えた常備軍を中央集権的官僚制が徴税によって養う「善意の独裁者」としての)主権国家(Civitas sui Iuris)」概念の延長線上に「(税収を横軸、それを財源に国家が遂行する公共サービス全般に対する納税者の満足度を縦軸に取ってフ…

【「諸概念の迷宮」用語集】「異文化交流の十字路」としてのアルメニア史

東ローマ帝国とエルサレムを結ぶ沿岸経路にあった国。当然その歴史は複雑怪奇。 大アルメニア王国 - Wikipedia 紀元前190年~紀元前66年に独立状態、428年までローマとペルシアへの従属状態にあった国家。1世紀にキリスト教の布教が行われ、301年にキリスト教…

【用語集】「総力戦体制時代」と「総力戦」思想の狭間

そもそもの出発点は、與那覇潤「中国化する日本:日中文明の衝突一千年史(2011年)」で用いられた表現に由来します。欧州中世と日本中世は構造的に全く別物ですがどちらも「(相応の火力と機動力を有する常備軍を中央集権的官僚制が徴税によって養う)主権国…

【「諸概念の迷宮」用語集】英雄的(魔術的)リアリズム芸術

こうして政治的利用が不可能となった鬱憤が「魔術的リアリズム芸術」に投影される展開が起こった。その原風景を19世紀フランスの小ロマン派に見てとる向きも存在する。 エルンスト・ユンガー(Ernst Junger 1895年~1998年)名言集 「神話は先史時代の遺物で…

【「諸概念の迷宮」用語集】ナポリとトマトの関係史

ここでいうナポリ政治経済学発展期は、フランス料理史でいうと「ナポリ風トマトソース受容期」に該当するとも。

【「諸概念の迷宮」用語集】「地中海の十字路」としてのナポリ

イタリア半島南部の大半を占める「ピザ発祥の地」ナポリの歴史上における最大の特徴。それはシチリア島と並んで「比較的まとまった広域行政単位として複数の君主の間で継承されてきた」点にあるとされています。縮小する飲食業界の中で伸びるピザのブランド…

【「諸概念の迷宮」用語集】デカルト(フランス)からジャンバッティスタ・ヴィーコ(ナポリ)へ

フランス人は「フランスらしいアレンジ」を生み出す「しっかりした物差し」の源泉として「理性(raison)」を崇拝しているのです。そしてそれを概ねルネ・デカルトの理念と重ねている様なのです。 「理性」…明治時代日本人が仏語raisonの訳語として考案した…

【「諸概念の迷宮」用語集】覇権国家時代のオランダ(17世紀)

17 世紀は国家が台頭した時代だったから、国家が必要とする二種類の階級の出現がその特徴だ。国を運営する官僚と、そのお金を出す商人だ。重商主義は、こうした実務家たちの小冊子や研究や協定がたくさんあわさることで発達した。 イギリスとオランダでは、…

【「諸概念の迷宮」用語集】アントニオ・ネグリのマルチチュード

21世紀に入ると、マルクスの「上部構造論(我々が個人主義の拠り所としている自由意志は、その実社会的同調圧力に型抜きされた体制側にとって都合の良い既製品に過ぎない、とする立場)」を(本来はそれによって論破しようとした)ヘーゲルの論法で逆手にと…

【「諸概念の迷宮」用語集】日本史における「使用人」達

以前からファシズムやナチズムが独特の「マチズモ(machismo、男性優位主義)」と不可分の関係に陥るのか疑問だったのですが、日本でいうと「源氏物語(11世紀成立)」に登場する「牛車を引く仕丁や随伴する舎人」や、後世における武家奉公人の様な「権威を…

【「諸概念の迷宮」用語集】近世欧州における重金主義と官房学

17 世紀は国家が台頭した時代だったから、国家が必要とする二種類の階級の出現がその特徴だ。国を運営する官僚と、そのお金を出す商人だ。重商主義は、こうした実務家たちの小冊子や研究や協定がたくさんあわさることで発達した。 イギリスとオランダでは、…

【「諸概念の迷宮」用語集】ムッソリーニ VS グラムシ & ネグリ

ファシズム(Facism)の起源は1861年にやっとリソルジメント(Risorgimento、イタリア統一運動)を達成したばかりのイタリア王国…当時イタリアが置かれていた政治的情況は現代日本人には想像もつかないくらい過酷なものだったのです。

【「諸概念の迷宮」用語集】ソレル「暴力論」における権力(フォルス)概念と暴力(ヴィヨランス)概念の対峙

ドレフェス事件(1894年~1906年)におけるリベラル層の迷走(最終的に勝訴となり後世では「インテリズムの最初の勝利」と称賛される様になったものの、当事者の時代証言を見る限り「決定的証拠が出ないまま/いやむしろそれ故にそれぞれが点でバラバラに勝手な理…

【「諸概念の迷宮」用語集】[マルクス主義」と「レーニン主義」の狭間に顕現した「修正主義」

社会民主主義の重要な源流の一つとなったのは「我々が自由意思や個性と信じ込んでるものは、社会の同調圧力に型抜きされた既製品に過ぎない」なる提言で欧州思想史にカール・マルクス(Karl Marx, 1818年~1883年)が「資本論(Das Kapital: Kritik der politi…

【「諸概念の迷宮」用語集】「ルネサンス期イタリア五大国」ナポリ王国

コンスタンティノープル陥落(1453年)によって東ローマ帝国が滅んだ際、ローディの和(伊Pace di Lodi、1454年)を締結したルネサンス期イタリア五大国の内訳… ローディの和―中世イタリアに40年和平をもたらした5ヵ国同盟 ナポリ王国(伊Regno di Napoli)…

【「諸概念の迷宮」用語集】「ルネサンス期イタリア五大国」ローマ教皇国

コンスタンティノープル陥落(1453年)によって東ローマ帝国が滅んだ際、ローディの和(伊Pace di Lodi、1454年)を締結したルネサンス期イタリア五大国の内訳… ローディの和―中世イタリアに40年和平をもたらした5ヵ国同盟 ローマ教皇国(羅Status Pontific…

【「諸概念の迷宮」用語集】「ルネサンス期イタリア五大国」ヴェネツィア共和国

コンスタンティノープル陥落(1453年)によって東ローマ帝国が滅んだ際、ローディの和(伊Pace di Lodi、1454年)を締結したルネサンス期イタリア五大国の内訳… ローディの和―中世イタリアに40年和平をもたらした5ヵ国同盟 ヴェネツィア共和国(Repùblica d…

【「諸概念の迷宮」用語集】「ルネサンス期イタリア五大国」ミラノ公国

コンスタンティノープル陥落(1453年)によって東ローマ帝国が滅んだ際、ローディの和(伊Pace di Lodi、1454年)を締結したルネサンス期イタリア五大国の内訳… ローディの和―中世イタリアに40年和平をもたらした5ヵ国同盟 ミラノ公国(伊Ducato di Milano,…

【「諸概念の迷宮」用語集】「ルネサンス期イタリア五大国」フィレンツェ共和国

コンスタンティノープル陥落(1453年)によって東ローマ帝国が滅んだ際、ローディの和(伊Pace di Lodi、1454年)を締結したルネサンス期イタリア五大国の内訳… ローディの和―中世イタリアに40年和平をもたらした5ヵ国同盟 フィレンツェ共和国(Repubblica …

【「諸概念の迷宮」用語集】「内装から始まって外装に至る」欧州近世建築の発注者心理

そもそも欧州近世の建築様式には「内装から始まって外装に至る」なんて奇妙な共通点が見受けられる気がします。重要なのは細かい様式の変遷でなく発注者側の心理。

【「諸概念の迷宮」用語集】「騎士修道会」概念の大源流にある「巡礼」概念

騎士修道会(Knight Order/Military order) - Wikipedia 十字軍時代(11世紀~13世紀、イベリア半島におけるレコンキスタ完遂(1492年)を視野に入れるなら11世紀~15世紀となる)は騎士修道会の時代でもある。 聖地エルサレムの防衛とキリスト教巡礼者の保護…

【「諸概念の迷宮」用語集】イベリア半島の騎士修道会とコンキスタドール、そしてビザール/バロック精神

イベリア半島における騎士修道会はレコンキスタ運動(全盛期11世紀~15世紀末)期間を通して継続的に投入可能な常備軍として重宝され、ポルトガルのアヴィス騎士団に至っては大航海時代(15世紀中旬~17世紀中旬)の先触れ役まで務めています。

【「諸概念の迷宮」用語集】ドイツ騎士団

ドイツ騎士団(Deutscher Orden)チュートン騎士団(Teutonic Knights)(1191年~1523年)- Wikipedia その前身は聖ヨハネ騎士修道会に帰属していた「エルサレムのドイツ人の聖マリア病院」とも。創設者はおそらく世俗貴族と思われるドイツ人夫妻で、ドイツ…

【「諸概念の迷宮」用語集】テンプル騎士団

「テンプル騎士団(キリストとソロモン神殿の貧しき戦友たち:Pauperes commilitones Christi Templique Solomonici:1096年~1314年)」 - Wikipedia 第1回十字軍(1096年~1099年)の後、ヨーロッパ人によって確保されたエルサレムへの巡礼に向かう人々を保護…