「諸概念の迷宮(Things got frantic)」用語集

本編で頻繁に使うロジックと関連用語のまとめ。

2020-06-19から1日間の記事一覧

【「諸概念の迷宮」用語集】覇権国家時代のオランダ(17世紀)

17 世紀は国家が台頭した時代だったから、国家が必要とする二種類の階級の出現がその特徴だ。国を運営する官僚と、そのお金を出す商人だ。重商主義は、こうした実務家たちの小冊子や研究や協定がたくさんあわさることで発達した。 イギリスとオランダでは、…

【「諸概念の迷宮」用語集】アントニオ・ネグリのマルチチュード

21世紀に入ると、マルクスの「上部構造論(我々が個人主義の拠り所としている自由意志は、その実社会的同調圧力に型抜きされた体制側にとって都合の良い既製品に過ぎない、とする立場)」を(本来はそれによって論破しようとした)ヘーゲルの論法で逆手にと…

【「諸概念の迷宮」用語集】日本史における「使用人」達

以前からファシズムやナチズムが独特の「マチズモ(machismo、男性優位主義)」と不可分の関係に陥るのか疑問だったのですが、日本でいうと「源氏物語(11世紀成立)」に登場する「牛車を引く仕丁や随伴する舎人」や、後世における武家奉公人の様な「権威を…

【「諸概念の迷宮」用語集】近世欧州における重金主義と官房学

17 世紀は国家が台頭した時代だったから、国家が必要とする二種類の階級の出現がその特徴だ。国を運営する官僚と、そのお金を出す商人だ。重商主義は、こうした実務家たちの小冊子や研究や協定がたくさんあわさることで発達した。 イギリスとオランダでは、…

【「諸概念の迷宮」用語集】ムッソリーニ VS グラムシ & ネグリ

ファシズム(Facism)の起源は1861年にやっとリソルジメント(Risorgimento、イタリア統一運動)を達成したばかりのイタリア王国…当時イタリアが置かれていた政治的情況は現代日本人には想像もつかないくらい過酷なものだったのです。

【「諸概念の迷宮」用語集】ソレル「暴力論」における権力(フォルス)概念と暴力(ヴィヨランス)概念の対峙

ドレフェス事件(1894年~1906年)におけるリベラル層の迷走(最終的に勝訴となり後世では「インテリズムの最初の勝利」と称賛される様になったものの、当事者の時代証言を見る限り「決定的証拠が出ないまま/いやむしろそれ故にそれぞれが点でバラバラに勝手な理…

【「諸概念の迷宮」用語集】[マルクス主義」と「レーニン主義」の狭間に顕現した「修正主義」

社会民主主義の重要な源流の一つとなったのは「我々が自由意思や個性と信じ込んでるものは、社会の同調圧力に型抜きされた既製品に過ぎない」なる提言で欧州思想史にカール・マルクス(Karl Marx, 1818年~1883年)が「資本論(Das Kapital: Kritik der politi…