ジョン・スチュアート・ミルは1865年にイギリスの有権者に対して女性参政権を政策のひとつとして打ち出し「女性の解放(The Subjection of Women=原題「女性の服従」、1869年)」ような女性の権利を訴える著作を発表。多数の男女がこの大義に賛同した。
続きを読む【用語集】「バーバラ・ウォーカー流フェミニズム」の基本パラダイム。
ラッサールの歴史段階発展説では財産私有の歴史の第一段階は「政教一致の原資共産主義体制」とされ「教皇の領主化」などを経て政教分離が起こって第二段階「封建時代=領主が領土と領民を全人格的に代表する農本主義的権威体制」への推移が進みます。
その重要な契機となったのがアビニョン虜囚事件(1309年~1377年)だったとされています。
- 時はまさにゴシック時代前期(12世紀~13世紀)。11世紀に始まった十字軍運動に連動する形で進行した産業振興が当時なりに伝統的地域共同体の破壊をもたらす。
- これに抵抗する形で(まさしく経済的発展の中心地となった)イタリアやドイツの諸都市では、まさにその恩恵を受けて登場した都市新興富裕層の間で聖書の「使徒行伝」における使徒の質素な伝道生活を理想視する聖堂参事会(Capitulum)での財産共有運動が勃発し、フランチェスコ修道会(1210年~)やドミニコ修道会(1216年~)の創設に至ったのである。
【用語集】ラッサールの「財産私有制発展史観」とジョン・シチュワート・ミルの「古典的自由主義」の接点。
ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリの共著「哲学とは何か(Qu'est-ce que la philosophie? 1991年)」に「自己を定立する概念の創造過程は、これを超越的に剪定してはならない」とあります。
ある意味思弁領域における古典自由主義(Classical Liberalism)理念の復権と「思想には適切な剪定が必要である」と考える社会自由主義(Social Liberalism)理念敗北の再確認。「とりあえず剪定を禁じ近傍の範囲を広げる為に群同型としての体裁を整える事だけ考える事によって諸概念は発展していく」「その過程で古くて通用しなくなった概念は発展的に解消されていくのが理想である」。ああ確かにこれは古典的自由主義概念の発展版…
続きを読む【歴史区分】「百獣の王」誕生から「古代帝政の興亡」へ
案外生物界における「百獣の王」誕生から「古代帝政の興亡」に至る歴史にはある種の連続性が見て取れる気がします。
続きを読む【用語集】「無能な働き者」ジョン王(在位1199年~1216年)の華麗なる足跡
「シェークスピアの愛国史劇」ではこんな風に「味付け」されてたりもしてる人。
正統な王位継承者であるアーサーに代わってイングランド王になったジョンに対し、アーサーの母コンスタンスはフランス王に援助を求め、戦争になろうとする。しかし、ジョン王とフランスのフィリップ王はお互いの利益から和解し、アーサーはイングランドに連れて行かれることになり、コンスタンスは半狂乱になる。
しかし、カンタベリー大司教任命に伴う諍いで、ジョン王はローマ教皇から破門され、フランスは平和協定を破って、イングランドを攻撃する。
ジョン王は年若いアーサーの目を潰そうと腹心のヒューバートを幽閉先に遣わせる。しかし、アーサーの懇願で、ヒューバートはアーサーを死んだことにして助ける。
国内の貴族たちはジョン王がアーサーを殺したと聞き、フランス側につこうとする。ジョン王は手を下したヒューバートを激しくなじるが、ヒューバートから真相を聞かされほっとする。しかし、アーサーは自ら命を絶ってしまう。
追い詰められたジョン王はやむなく教皇に屈服し、その直後、病死する。
1598年には既に存在しており、ヴィクトリア朝時代には盛んに上演された模様。スペクタクルと壮観さがその時代の観客たちの趣味に合っていたからとか。現在ではあまり人気がなくなり、現在ではシェイクスピア作品の中でももっとも有名でない作品となってしまい、上演されることも稀となってしまったそう。
続きを読む【欧州歴史区分】欧州中世における「ゴシック時代(12世紀~16世紀)」について。
ゴシック時代は概ね前期(12世紀~13世紀)/中段期(14世紀)/後期(15世紀~16世紀)と分類される様です。あまりに長く漠然としてますね。
続きを読む