一般に「三平方の定理(Three square theorem)」あるいは「ピタゴラスの定理(Pythagorean theorem)」として知られるX^2+Y^2=Z^2の式、すなわち単位円(Unit Circle、半径1の円弧)上ではx^2+y^2=1、 単位球面(Unit Circle、半径1の円弧)上ではx^2+y^2+z^2=1、となる定理について。しばしばYの値をXで求める関数に変換されたY=sqrt(1-X^2)の形式でも用いられます。
続きを読む【数理Computingの基礎】情報倉挟み撃ち定理(Squeeze Theorem)による円周率πの近似
まず最初に。この論考においてはオイラーの公式(Euler's formula)cos(θ)+sin(θ)iをより一般化した方程式(
Equation)cos(θ)+cos(θ-π/N)iを扱いますが、ここでいうNは正多角形(
Regular Polygon, Regular N gon)の角数(NoC=Number of Corners)というより、正多辺形(Regular PolySides, Regular N sides)の辺数(NoC=Number of Sides)と考えた方が何かと都合が良いので出発点をそう定め、方程式の名前も「正多辺形方程式(Regular PolySides Equation)」と呼ぶ事にします。
【正多辺形方程式情報倉庫】最も簡単な円描写アルゴリズムとしての「単位円筒(Unit Cylinder)」概念について解釈
手段は何であれ「X軸にCos波、Y軸にSin波」を配する事さえ思いつけば円は描けてしまいます。そして物理系科学の世界においては、数学世界と異なり以下の様な解釈が主流となっている様なのです。
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【数理Computingの基礎】数学界と物理学界を結ぶ「振動の定理」について。
発端はこの記事。
数列の極限は,
- 1…(有限の値に)収束する。
- 2A…正の無限大に発散する。
- 2B…負の無限大に発散する。
- 3…振動する。
のいずれかである。2と3の場合をいずれも発散すると言う。
例題5「数列 An=(−1)^n の極限を調べよ」の解答
続きを読むAnは−1 と 1 をひたすら交互に繰り返す。収束,正の無限大に発散,負の無限大に発散,のいずれにも当てはまらないので振動に分類される。
【多角形方程式情報倉庫】Cos(θ)*Sin(θ)の結果からトーラス構造へ
そもそもの発端はこの「赤い四角の部分」の挙動に興味を持った事。
- X軸のCos(θ)波と、Y軸のSin(θ)i波は、元来同じ波形。前者を-90度回転させた結果が後者。
- 両者の乗算によって得られる面積は最小が0(Cos(θ)=0あるいはSin(θ)=0の場合)、最大が1/4(Cos(θ)=Sin(θ)=sqrt(2)/2の場合。ピタゴラスの定義x^2+y^2=z^2に従ってそれぞれ2乗すると対角線長0.5の正方形が現れ、その面積がこれとなる)となる。つまり4象限分集めると辺長1/面積1/対角線sqrt(2)の正方形が回転の都度、現れては消えていく事になる。
- この推移は対数比X^0.5(1/2乗)に従って推移する「正方形における外接円と内接円の関係比」と完全に合致する。
その数理自体に再検討の余地はなく、また科学技術への特別な貢献もなかった事から、このトピックについての特別な解説など見た事がありません。しかし実は、この過程が単なる正方形の状況推移に見えない辺りにこそ「正方形にまつわる重要な秘密」が示唆されていたのです。
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